原作 町田康×監督 石井岳龍×脚本 宮藤官九郎なんてカオスの三乗なので原作は未読ですがある程度こうなるのではないかと予想していました。
個人的に石井聰亙監督とは「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市 Burst City」ではなく「五条霊戦記 GOJOE」と「ERECTRiC DRAGON 80000V」で出会ったのであまり新作を期待していなかったのとドラマや舞台は好きなのですが映画だとイマイチ合わないクドカン脚本という事で期待感はカナリ低い状態でした。
しかし観てみると。あれ？意外に好き。
開幕すぐはギャグや演出も滑りまくっていてヤバイかと思いましたが染谷将太演じるゆとり藩士が出てきたあたりからツボに入ってしまいました。
ショートコントの積み重ねの様な映画で俳優陣は本当に楽しそう。
決して映画として優れているわけではないですが楽しそうな人を観ていると楽しくなってくる感覚です。
体制とそれにおもねる猿と社会が悪いと思考停止するバカの馬鹿馬鹿しい戦い、それもこれも全てを斬り捨てるパンク侍。
終わった後の劇場はため息で満ちていましたが結構好き。
