猥雑で狂った
アナーキーな世界。
ハッタリ浪人が
勢力争いに巻き込まれ、
奇怪な新興宗教の利用を
試みてはみるものの、
カリスマ教祖が
予想外に力を持ち、
奇想天外の展開を見せる物語。
…なんだけど。
無茶苦茶さに説得力を感じない。
なんだか不完全燃焼。
悪くないストーリーなのに
何が欠けているのかな。
原作未読。
原作もきっと奇天烈だったと推測。
そもそも町田さんの文章って
独特のリズムを持っていて、
しびれる良さがあるように思うのだけど
映像からその感を受けなかった。
加えて中弛みも有り。
俳優陣はとても頑張っていたし、
上手いというより
与えられた役に向かって
身を賭している感じに好感。
舞台って感じ。
過去に舞台化もされている模様。
そっちに引きずられちゃったのかな。
久々、ムラジュンに痺れた。