FutosiSaito

カツベン!のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
3.8
 NHK朝のドラマで『ロマンス』では辰巳琢郎と榎木孝明がW主演で、ヒロインは樋口可奈子だった。
 トーキーの時代になると、悪声だったバレンチノなど落ちぶれていく役者と、活動弁士が描かれていた。
 この映画では、あえてそこには触れず、ロマンスと活気のあふれる時代を描いている。
 終盤の過剰な追っかけも、活動写真へのオマージュだろう。
 楽士も良かった。三人でもあらゆる劇盤が演奏でき、充分に盛り上げられることに、いまさらながら気づかされた。
 だが、主役は悪事にも手を染めているので、そこをご都合主義で回収していないのにも感心する。
 エンディングの「活動節」歌詞にも感激。愛に満ち溢れている。
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