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カツベン!のmuraのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
3.8
役者がいう台詞が「いろはにほへと」「ちりぬるを」…なるほど!笑

活動写真の撮影風景を見ていた俊太郎と梅子。ふたりはふとしたことから撮影に映りこみ、さらに小屋に忍びこんで写真を見る。上映される無声の写真に語りをのせるのは活動弁士・山岡秋聲。観客は大喝采。俊太郎は弁士を目指すことを、梅子は役者を目指すことを誓う。ところが10年が過ぎ、俊太郎は偽の山岡秋聲をかたり、泥棒の片棒をかつぐようになっていた。まともな弁士になりたい俊太郎は、泥棒たちから逃げ、写真を上映する青木館で働きはじめる…

そうかぁ。日本にサイレント映画はなかったってことか。活動弁士の語りが映画の内容を変えることもしばしば、弁士によってつまらない映画も面白くなると。いや、もともと「映画」ではなく「活動写真」か。

そう、なかなか勉強になる。再現された写真館も含めて。

そして確かに楽しい。あのとき果たせなかった「怪盗ジゴマ」と幸せの証の「キャラメル」を最後に持ってくるところもいい。でも…、楽しいんだけれども…、どうも吹っ切れ感がないような…

で、これが今年最後の鑑賞と投稿。来年も面白い映画が見たいなと。
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