ぬーたん

そらのレストランのぬーたんのレビュー・感想・評価

そらのレストラン(2019年製作の映画)
3.0
コロナで春の道内ドライブ旅行も断念したから、ハイまた映画で楽しもう♪ってことで洋ちゃんの北海道シリーズを。といっても前作『ぶどうのなみだ』観てなかった。ワインは飲まないのであんまり興味ないんだよね。『しあわせのパン』はホッコリして良かった、パン大好きだし。今作はレストランの話?と思ったら牧場が舞台。主役はチーズ、と知ってチーズ好きの血が騒ぐわ。
大泉洋・北海道の大自然・美味しいものの3つでもうストーリーの良し悪しは取り敢えず気にしないさ!と思って観始めたけど、これは‥ちょっと😅
大泉洋演じる設楽の妻に本上まなみ。この、こと絵との出会い…冬の寒さ厳しい時期に訪ねて来た彼女、何か訳あり?と思うけど、それがねえ。最後まで分からなかった。このシーンはなあに?この役は個性がなかった。どうしてもこの北の大地に来たかった、という情熱や勢いが少しも感じられず…。朝食のピザトースト、薪ストーブで焼いててパリッと噛んだ音が美味しそう。トーストをのせてたウッドプレートが八角形で素敵だった。
岡田将生は結構好きだが、この役はまた良く分からない。このイケメンが何故に羊飼いの新人としてここに居るのか?ここのオーナーは誰?出てた?という疑問。容姿が都会的過ぎて、東京でエリートサラリーマンだった彼が突如羊飼いになった理由が今一つ伝わって来なかった。でも相変わらず笑顔が可愛い。
地域の仲間たち。米や大豆を作っている農家の石村をマキタスポーツ。はい、ピッタリですね、農家に。長靴も似合うしキャラも一番しっくり来るし奥さんも田舎っぽくてリアル。
トマト農家の富永に高橋努。見た事ない俳優さん。何だか気が短くてどうでもいい子供時代のことを怒鳴り散らかして、好きになれないキャラかな。青いトマトが美味しそうに見えない。やっぱり色って大事だ。
漁師の野添を石崎ひゅーい。誰だろう?ミュージシャンか。どうりで‥。UFOとか変な踊りとか、この仲間で漁師とか、違和感ありありのどうでもいいキャラ。ごめんなさい。
札幌のカリスマシェフに眞島秀和。大袈裟な手振り身振りに髭にピアス。漫画のキャラだわ。私はこの方を”マッシー”と呼んでる。ドラマ『海峡』で観た時の衝撃、思わず長ーいファンレターを書いたがお返事はナシ。冷たいなあ。それからどんどんメジャーになって良かったけど。出来た料理は美味しそうだったが、手つきは今一つの気がした。
チーズ名人の大谷に小日向さん。いかにも名人っぽいね。あまり出番もセリフもないが、まさかの陰の主役、キーパーソンになろうとは!
その奥さんは風吹ジュン。最近よく出てるね。可愛らしいおばあちゃん。
役所の稲熊(!)になんと、”ミスター”こと鈴井社長が!俳優もするんだ。
あまり上手くない😅
前半はまあまあで、レストランのオープンが待ち遠しい感じだし、景色も良いし、チーズ工房の雰囲気も良くてどんなチーズが出来上がるかな~と期待も。しかし、中盤のある出来事から何だか変な展開になって来る。その発端となる出来事が、牧場辞めるとか騒いだりずっと落ち込んだり仲間割れしたりと、あまりにも大袈裟に描かれていて、ちょっとびっくりする。
仲間たちのふざけ合いや喧嘩、変てこな踊り。そのやり取りやラストのひとりひとりの話が、まるで学芸会。観ている聞いているこちらが赤面しそうになるよ。
話に深みがなく、キャラが活きてなく、せっかくの大自然や美味しいモノたちが主役になってなく、残念だった。
でもやっぱり、大泉洋は好き。彼のユーモアを生かして『ハケンの品格』のようにコミカルなシーンやセリフを入れて作品を作ってほしいなあと願うばかり。
そして北海道のシリーズは続けて欲しい。
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