やもり

来るのやもりのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.3
面白いよ!
お化けホラーが苦手でも観られるよ!
とオススメされやっとこ鑑賞。
(寝かせすぎて1人では無理だった)



怨念って怖いな。と終始感じた。

序盤から妻夫木聡演じる田原秀樹が鬱陶しすぎて妻夫木さんの笑顔に何度も苛立ちを覚えた。
妻夫木さんは何も悪くないのに。

映画自体はざっくり3部構成くらいかと。
1部は夫、父親目線、2部は妻、母親、女目線、3部はライター、能力者、(他人)目線。


⚠︎以下ネタバレ祭⚠︎


1部は
田原の薄〜〜い、適当、更にはイクメン気取りな部分。
·妊婦を何時間もこき使い、しんどいと伝えても「ウンウン、シンドイヨネー、アトスコシダカラ!」
·娘が怪我した際もパソコンをいじり、
·怪我した娘を利用して妻(黒木華)を下げる
(自分の評価を上げる)
·パパ友の会と称して夜に飲み会。
·パパ友じゃなくても夜に飲み会。
(大袈裟なキャバ嬢みたいな子もいたから深夜帯?)
·「俺は家族を大切にしている」発言。
もう、馬鹿なんじゃねえの。と。
だからイクメンって言葉嫌いなんだと。
亭主関白を履き違えた良いとこ取りしたい男。
本当に娘を愛していたんだろうけれど、自分の感情が優先だったのだろう。
妻に甘える夫(子供)だな。

2部は黒木華演じる香奈。
秀樹が原因で精神的にやられた所に付け入る秀樹の親友、津田(青木崇高)と不倫。
津田(妖怪:ドシタノ)は香奈が欲しかったのでは無く、秀樹をバカにしたかったんだろうな。

子供を忘れて派手な格好で逢いに行く姿がもう。
なりたくなかった自身の母のようになっていてゾッとした。

3部は野崎(岡田准一)、比嘉真琴(小松菜奈)、真琴の姉(松たか子)のストーリー。

真琴ちゃんが可愛くて健気でこの映画の中で唯一、心のオアシスだった。
ずっと真琴ちゃんに心持っていかれていてここのストーリーは言葉に出来ない。

柴田理恵がギャグ要素かと油断したらハチャメチャにカッコイイ。渋い。


友人がヒトコワ系だから、と勧めてくれた意味がわかった。
幽霊(目に見えないもの)系ホラーなんだけれど人の弱いところ、悪いところがジワジワドロドロ描かれている作品でした。

結婚てするもんじゃないなと感じてしまう。

強すぎる「アレ」だからなんだろうけれど
最強の陰陽師集団がパタパタと死んでいってしまうところ、笑ってしまった。
やもり

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