吉田ジャスティスカツヲ

来るの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
4.5
なんでもPOPな表現で、テンション高く【それでいて不快感をも】描くって、私の印象の中島哲也監督。

POP ⇨ 下妻物語
攻め過ぎ ⇨ パコと魔法の絵本・渇き。
抑え過ぎ ⇨ 告白
良い塩梅 ⇨ 嫌われ松子の一生・来る(NEW)


妙に心地よい音楽と、テンポの良すぎる会話や編集が生み出す不思議なムード。
特定の人物に感情移入することを遮断する作り、などなど中島監督らしい世界が怒涛のごとく押し寄せます。

衝撃描写もこの上記のムードの流れで出てくるとそんなに怖くなく、ホラーが苦手な人にも比較的安全かと思われます。


前半にてメインキャストの演技に違和感を感じましたが…
それが親密な者同士の意思のズレや【人間の隠れた邪悪さ】の伏線だったりして、その部分でゾクゾクさせられましたよ👍

妻夫木くんの良きパパを演じて酔い痴れるうさん臭い男もいれば、その妻のように一見いい人だがそうでもない人もいるんです。
そんなキャラクターの【悪意のあぶり出しがスゲェ嫌な感じ🥴】
法事や結婚式の列席者の心ない声を切り取る、不穏な空気の煽りも良き👍

「あれが来る」
「あれが」
とやたらセリフに出るのですが、実際に「あれ」と思わせぶりに連呼されるのは不自然で、やがて「あれ」の真実はどうでもなってきました(-。-;


敵が何をターゲットにしているかを考えてみるのも一興なのですが【それら以上に人間の悪意が】恐ろしく思えますね…