はる

来るのはるのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
5.0
中島監督の映画は初めて観たんですけど、凄まじい映像センスですね。BSでNHKがやってた「悪魔が来りて笛を吹く」を観たときと同じく、冒頭で「あ、これやばいやつ」って分かるやつでした。

選曲が滅茶苦茶よくて、岡田くんが初めてスクリーンに映ったときにかかってた曲が格好よかったし、場面にも似合っていた。ただ、少し音楽をかけすぎの嫌いもあって、音楽がなくてもいい場面でも何かしらの曲がかかっている、と感じたシーンが多かったです。

役者の使い方が非常に的確で、妻夫木くんや黒木華ちゃんの使い方は安定としても、柴田理恵にああいう使い方があるとは思ってなかったので何と言う慧眼…と思って感動してました。
あとは松たか子と小松菜奈を姉妹にしてくれて本当にありがたかったので、キャスティングした人には5億円あげてほしいなと思いました。
小松菜奈は「恋は雨上がりのように」くらいから可愛いな~くらいに思ってたのですが、今回のこの映画ですごく好きだなと思うようになりました。いい。この映画の小松菜奈もすごくいいよ~~~~。
あとはクライマックスで不敵に笑う松たか子様が格好よかったのでそのシーンだけで2,500円くらいの価値があったのではないかと思いました。我らの性癖を監督は分かっていらっしゃる~~~~~~。

「画」だけで満足できる映画って個人的にはあんまり出会えない印象なんですが、この映画はその点ではすごく満足度高かったです。
話自体も昔、なかよしで連載されていた小野不由美の「ゴーストハント」に似た雰囲気を感じて、愛読してた身としてはとても楽しむことができました。
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