さききち

来るのさききちのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.9
あれ?酷評されてるけどかなり楽しめたぞ!?!もっとボコボコになって劇場でるつもりだったのに!いいじゃん面白い!

でも、やはり白石晃士の邦ホラーへの功績は大きくて、至る所に『コワすぎ!』や白石作品を垣間見てしまうんだよなぁ。

とは言いつつも、中島哲也がホラーってどうなの?って思っていたけれど、意外にも映像がホラーにマッチしててよかった。極彩色のオープニングシークエンスはかっこいいし、既存の化け物・幽霊像に過度に囚われすぎてないところも良い。何点か、恐怖表現のギミックがオリジナルで面白いシーンもあるし、赤青黄そして緑を中心とした恐怖画作りもよい。カット割も多く、スピード感もある。白石作品にインスパイアされたと思しき、型にはまらない霊能者や登場人物も(コピーと言えばそれまでだが)シニカルでコミカルで良い。

「ほん呪」「心霊玉手匣」シリーズの岩澤監督も呟いていたが、カタストロフが感じにくいのが欠点か。
さききち

さききち