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来るのOKADICKリムのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.7
最強の邪神ぼぎわんvs最強の霊媒師with日本中の霊能力者という最高のあらすじなのですが、コレはクライマックス20分ほどで、そこまでは映画として面白いかと聞かれた正直普通。
134分は正直ホラーとして長い…
まぁそもそもホラーかと聞かれたら微妙なところですが。
中島監督はやはり人間の醜い部分を描きたいのでしょうね、必然的にそこに尺が割かれるのは仕方ないですが。

ただやはり松たか子演じる沖縄のユタの血を引く最強の霊媒師・琴子が現れる辺りからギアが入り始め、どんどん面白くなります。
日本中の霊媒師、宮司、巫女、僧侶等が集まってスーパーお祓いLIVEをするクライマックスは何を見てるのか分からなくなるパワーを持っていて、この感覚なかなかエンタメ邦画で感じられないなぁと思うと、さすが中島哲也監督ですね。

ただ個人的にはもっとやって欲しかった。
もっとぶっ飛んでもっとお祓い場面の尺を長くして欲しかった…
『哭声』のハイテンションお祓い場面を観た身としては物足りないですよ…

ちなみに妻夫木聡、岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子等の主要メンバーを抑えての個人的MVPはタレント霊媒師役の柴田理恵。
最高に格好良くて美味しい役所でしたね。

とりあえず、この前のソフトバンクの回線事故や水道民営化は間違いなくぼぎわんと戦うために政府が仕組んでるし、邪気を払うのに消臭スプレーが良いと学べる為になる映画でした。
この世に異界のものはいるんですよ!
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