Cezan

来るのCezanのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
2.0
なにかに脅されているかのように物語を説明しまくる人たち、それを半ば強引に埋めるようにいろんなアングルのカットが、回想が、抽象シーンがはめ込まれている忙しい映画。
物語と関係のないカットも、それがまるでナカテツなら意味があるかのように錯覚させられるが、告白以降の映像にさほど騙されることもなく、緩急の緩がもっと見たかったなぁ、とエンドロールで呆然とする。

岡田准一が車を急に停めたところのフェンス越しの校庭だとか、子供の話をしているときの手前のボケた子供だとか、長回しにしても全然いいシーン盛りだくさんなのに、どこかちょっと深作欣二的なんだよなぁ。空間と時間を埋めることに尽力してるイメージ。

映画全体として、そんなに何度も来ていいんだっけ?てかそういうホラー的演出をパロディしてるのかな?そういうことなら逆にもっと過剰にやってもいい気が。。笑いもないし怖くもないし。

「良いシーン」
挿入シーンで花が開く、盛り塩を踏みつけるときの黒木華、オムライスの歌(すべってた)、柴田理恵のサングラス姿。小松菜奈がベランダに飛び出るシーン。というか小松菜奈すべて。
嫌われ松子が大大大大好きなので、次回に期待です。
Cezan

Cezan