チャチャのパパ

来るのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.6
原作未読でトレーラーは散々見せられてきて、Jホラーのスゴイ奴を想像してたら、なんか違うの。ホラーのシンゴジラって話も聞いてたけどホントにそんな感じ。

でも前半は妻夫木聡演じる、リア充で軽薄なイクメン野郎の話にイライラさせられる。途中からそれごネガポジの様に反転。黒木華さんの奥さんが実にスゴイ。この時点で「お化けなんかよりも人間の方が怖いという教訓なのか?」とも思えた。

そして小松菜奈(最初分からなかった)のキャバ嬢と岡田准一のトップ屋が絡んできて、ついに大御所、松たか子演じる比嘉琴子登場!この人が安倍晴明的な存在なのね。豪華キャストだよ。

他にも伊集院光さんをはじめ色んな芸人さんが脇に出ているが、圧巻だつたのは柴田理恵。

一番の見せ場だったのはお祓いの場面よりも、携帯と家電のアレ。「一体どっちなんダァ?」

でもね、途中からもう怖くないの。ホラーとしてはイマイチ物足りなく感じてしまうが、ホラーの名を借りた、人間の裏表を描いた作品であるとも言える。

“アレ”とは何だったのか?がとうとう分からないけど、それは別に良い。でも、あんなに日本中から霊媒師的な人を集め、さらに舞台装置も揃えた割に、最終的には比嘉琴子の力で封じた?あとあの“オムライス”のヤツは要らないんしゃないかなぁ?