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来るのabdmのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
4.0
ただの化け物に翻弄されるゴーストバスター映画ではなくて、中流家庭の育児による不安や一人間としての誰しもが抱く偽りの客観的視点を化け物として象徴させたオカルトホラー。
「悪魔系は文化的によくわからないから好きじゃない」とか言う奴はこれを観て面白い!とか言うんだろうな。
そもそも貞子とか伽倻子だってよくわからん理不尽モンスターだろ。

話の流れは真っ当なオカルトの流れだが、クライマックスのお祓いシーンはかなり笑えるほど賑やかなもので個人的にお気に入りな儀式シーン。

ところどころで現れる「虫」がキーワード。
途中の「子供が死に興味を抱くように死者も生きてる者に興味を持つ」という説明はかなり痺れる!
俺も小さい頃はよくバッタの手足もぎ取って遊んでたけど、その姿を見られてたのかな??
怖い怖い。
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