まお

来るのまおのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスに友だちと観てきました笑

CM等で流される予告がとても上手く作られていたので、すごく怖そうで観たくて観たくて、ワクワクしていた作品でしたが…期待はずれでした。

出ている俳優さんたちはとても素晴らしく、実力派揃いなのに、単純にお話が面白くありません。

掴みは良かったと思います。謎の怪物がお山へ連れていく…「ヒデキ、あんたも連れていかれるで…」第一の主人公ヒデキ(妻夫木聡)の幼い頃に起きた女児失踪事件。その女の子が呟いた言葉が、記憶の奥底にひそめられ、すっかり忘れてしまった頃、ヒデキは美人で大人しい奥さんカナ(黒木華)と結婚し、仕事は順調、家庭でも幸せいっぱいと誰もが羨む生活を送っていた…そんなある日、2人の間に待望の子どもができ知紗と名付ける。イクメンぶりを存分に発揮し、満足のいく生活を送っていたヒデキの元に徐々に謎の怪物の魔の手が迫っていく…

恐怖の怪物ぼきわんとはなんぞや!?というのが最後まで明かされません。原作ではぼぎわんが何なのか、何から生まれたのか、なぜヒデキを狙ってくるのかが描かれているみたいですが、映画では以上の3点に全く触れられないので、ちんぷんかんぷんになります。え?え?という間に除霊のシーンになりますが、結局この映画はラストの除霊シーンが撮りたかったんじゃないかな?と言わんばかりの除霊シーンのアクション感(笑)躍動感溢れる除霊シーンからはホラーが微塵も感じられませんでした。うーん怖くない。

監督は、あえて何も説明しなかったと言ってるようですが…うん、説明した方が良かったような気が。

でも、怪奇現象を全て霊の仕業として描くのではなく、人間だって怪奇現象に勝る恐ろしいものを持っているということを描いている点はめっちゃ好きです。面白い。(原作がそうなんでこうなるのかもしれませんか…)

人間の嘘をつく姿を滑稽に移している映画でもあり(あと人を傷つける言葉も)、口から出る言葉には十分気をつけなければならないという教訓を得ることができる作品でもあるかなーと。本作はエンターテイメントだ!とうたっているので、それは間違ってないかもです。(語彙力
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