ヒルコ

来るのヒルコのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
2.0
上手いね、妻夫木。しょっぱなからぶん殴りたくなってくるね!

チョイ役でもマイティーや、準主役でも黒木華など実力派と呼ばれる俳優をたくさん揃えて、じゃあ傑作になるかといえば、それはまた別の話。せっかくこの俳優陣目当てで来たお客さんにとってはきっとグロすぎるし、ホラー映画ファンにとっては物足りなさがひどいのではないかな?

この監督らしいPV・MV的な演出も、エンタメ的要素としては良いんだけども、この内容の作品でやっちゃうとなんだか安っぽいと言うかなんと言うか。嫌われ松子〜やパコの〜だったら良かったんだけどね。ボニーピンクのevil&flowersのカバーの使い方とか、それはどうなのかと。

なによりもまず、話が繋がらない。
驚いたのが、序盤、中盤、終盤と、同じ俳優で違う話やってる風になっちゃってる。
だから終わったあと、何見てたんだっけと違和感がひどい。
監督自身に、ホラー独特の伏線の張り方とか作り方と言う意味でのホラー映画の勉強が足りないと感じました。

とにかくちょっと中途半端かなと言う感じ。
もっと茶番として徹底的にエンタメ的にドンパチやるか、こんなに派手にしてみないで本気でホラーに寄せるか、どちらかにした方が良かったかと思います。ちょっとだけ無駄遣いかな。
あと、長い。必要じゃない部分で長い。75分でもうまくいった作品になったと思う。さらにまとまった形で。

久しぶりに映画を見たので、ちょっと辛口になった気がしますが、まあそんな感じ。
この映画の中で一番この監督の色を感じたのは、実はあのブログでした。店頭のポップみたいな、字の大きくなる感じや中身のなさ。これはほんといい意味で。
あと柴田理恵がこの映画に対して過不足のない力の入れ具合で一番良かった。
ファブリーズが霊に効くっていう、TOCANA的な情報も使ってたのも良い、けど、自分が思いついたっぽく言ったらダメよ。

あ!
わたし個人としては、そこまで言うほど白石晃士っぽくはないかなと思いました。
エッセンスはもちろん感じたけども。
この内容をコワすぎシリーズで白石監督が撮ったら超面白くなりそうだけどね。

久々にレビュー書いたら超長い、反省。
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