サトタカ

来るのサトタカのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.2
原作は読んでいません。たぶん読んでいたらまた感想は大きく変わるのだろうという気はします。
序盤のお盆の帰省?や結婚式、披露宴のあたり、あまり本題に関係なさそうなところですがリアリティがあり、自分的には心をえぐられつつも楽しめました。
妻夫木くんの絶妙にダメなええかっこしいのお調子者リーマン夫と、幸うすい系の妻、黒木華のカップリングも現実にありそうな感じがして趣がありました。
2人の子ども、チサちゃんはやたらと可愛いすぎて、恐怖シーンもあまり怖くないというデメリットあり。
主役だったらしいジャーナリスト?の岡田准一くんは当初タフガイな雰囲気だったのに、話が進むにつれて妙にナイーブなところが出てきてちょっと残念でした。松たか子と小松菜奈の除霊師姉妹は見た目も大変よく、キャラも立っていて素晴らしかったです。
除霊師役の柴田理恵はプロ意識高く、とてもクール。スーパーの店長役の伊集院光が演技がうまくて驚きました、とても自然な、実際にいそうな店長でしたね。
とんでもなく悪質で強力な霊?がなぜあそこまで妻夫木くんを狙ったのか、嘘つきだからということでしたが、今ひとつ弱い気がします。最後の松たか子との結着もはっきりさせてくれないし、終盤になるほど監督に適当に逃げられモヤモヤさせられたなーという印象はあります。あと沖縄からきてくれた除霊おばぁたちの扱いがひどすぎ…。

映画のエンディングをわざと投げっぱなしジャーマンにして、原作本を買わせようとしているのではないかと勘ぐってしまいました。
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