めしいらず

あの日のオルガンのめしいらずのレビュー・感想・評価

あの日のオルガン(2019年製作の映画)
2.4
戦火が迫る東京から園児を親元から預かり埼玉の片田舎の廃寺へ疎開させた保母たちの日々の奮闘を描く実話ベースの物語。戦時下の厳しい食糧事情と一部の村人からの白眼視。親を恋しがって夜尿を繰り返す子ら。子どもと離れた東京で大空襲に遭い亡くなる親たち。そして敵機は片田舎にも迫り来る。逞しく生きんとする彼らの明るさがコメディタッチで描かれながら、後半にはやはり沈滞したムードが漂い始める。至らぬ新米保母を演じた大原櫻子が自然で良い。保母さんらしい歌唱とオルガン伴奏もさすが。ただ家族を皆失った男児に辛い報告をする場面、彼を泣かすまいと語りかけている彼女の方が泣いてしまったのはいただけない。子供っぽい彼女が保母として成長を見せる場面でもあるのだからそこは堪えてよと思ってしまう。最後に流れる主題歌がとても良い。