Ayakashd

半世界のAyakashdのレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
2.9
東京国際映画祭で。
稲垣くんの周囲の人たちを描いた物語だな、と解釈した。父子の物語、夫妻の物語、田舎を出て、また影を背負って田舎に帰ってきた男の物語、その男を受け入れる、田舎に残ったかつての親友二人の物語。設定や前提を少しずつ積み上げていきながら、特定の誰の物語、というフレームを確定させずに、和やかに進行する田舎の日常。これが映画として成立しているのに大きく貢献しているのは、いぶし銀の脇役俳優陣。稲垣くんのそばにあって、池脇千鶴と長谷川博巳の巧さが際立った。あと石橋蓮司はズルすぎ。最高でしょ。
多くを説明しない、良き日本映画だった。
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