SMAPファンとしては観ておかなければ…と、前売りを買っていたにもかかわらず、観に行ける映画館の上映時間が、1日のうち早朝の1本のみとか、夜1本のみとか、家族持ちには厳しい設定だったため、公開最終日に滑り込みでやっと観れました。
グリーンブックの後に観たので、どうしても比べてしまい、ぶっちゃけなんか地味で陰気くさいなぁ〜というイメージを最初に持ってしまったのだけど、そこが逆に日本映画の良さの一部でもあるのかなぁ〜とも思う。
家業である備長炭作りの仕事を継いで、重労働の割に収入が少なく、その仕事をこなしていくことに精一杯で、いじめにあっている息子に関心を向けることができないでいる父親役を吾郎ちゃん、その妻役が池脇千鶴さん、子供の頃からの親友役を長谷川博己さん、渋川清彦さんが演じていて、脇の固まりバッチリという感じ。
阪本順治監督の作品、「団地」の時も思ったけど、ものすご〜く生活がリアルに描かれている反面、どこか不思議な雰囲気がある。
父と息子の微妙な親子関係については、私は母親の立場だけど、共感できると思った。
炭作り用に切り集めてきた木材を1000度の釜で焚べて奥の方から出すシーンが何度か出てくるが、とても迫力があり、そこは大きなスクリーンで観れて良かったと思った。
同級生3人の友情物語なのか、家族とは?なのか、どう生きる?なのかテーマがよくわからないけど、多分それら全てを含めて色んなことを感じさせる映画だった。