たいてぃー

半世界のたいてぃーのレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
3.6
本作主演は稲垣吾郎。去年の「クソ野郎と素晴らしき世界」のピアニスト役は余り目立たなかったなあ。園監督のパートで、目立ったのは変な仮面の浅野忠信だったし。「十三人の刺客」での演技はフロック?
で、本作。これが、結構いい演技。アラフォーの苦悩を昔気質の男らしさ、ナイーブさを踏まえて表出。「甘えんじゃねえ」ってセリフもいい。
出演すれば、必ず持ってっちゃう感ありの池脇千鶴。本作でも、やっぱりそう。夫や息子への想いが、ガンガンに迫ってくる。
三人組のあとの二人、長谷川博己、渋川清彦も当然ながらいい。それぞれの違った境遇がこれまた迫りくる。ところで長谷川博己演じる元自衛官の瑛介が、稲垣吾郎演じる紘の息子の頭をポカリって、シーンがある。イジメへの対抗法をレクチャーするシーンもある。昨今の風潮から暴力行為として問題視されそうだが、瑛介の過去への執着やこの二人の関係の清々しさもあって、好感が持てる。この辺りも阪本監督の狙いなんだよね。
紘が備長炭を売り込みに行くホテルの支配人役に堀部圭亮。迷惑がるが、優しさも含んでいて名演技。元芸人で放送作家もこなすマルチな人。ホテルマン役がホント合ってる。ホテルマンが似合う俳優として、認定!