Keitan

半世界のKeitanのレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
3.6
『旧友や、家族や、さまざまな人間関係のお話』

20191013 108
坂本順治監督。稲垣吾郎主演。
見終わって何から書いて良いのかチョット混乱している。映画を見て久しぶりに涙した。(自分としては涙腺が硬い方ではないので泣く時は泣くが、そう言えば久しぶりだと思う)ただ何で泣けたのか上手く書けない気がする。もちろんシーンとしては当然悲しい場面で、それが突然だったからなのか、シーンの積み上げによる感情の高まりだったのか上手く整理がつかない。

物語は、普通に日々を暮らす人々の普通の日常を描いている。印象的なセリフで「三角形の関係」というキーワードが出てくるが、親子三人の関係、旧友三人の関係を中心に物語は進む。それぞれに悩みや問題を抱えて、それでも一生懸命に生きているそれぞれの姿が描かれる。でもその関係に突然の、それも何の前触れもなく別れが訪れる。そこが、この映画の凄いところだと思う。
最後に(冒頭で約束された場面)残された二人は思い出のタイムカプセルを掘り起こしては埋め直す。欠けたカケラに想いを馳せつつ、関係はまだ続くからと言って。悲しい出来事、それさえも日常。だけど生きなくては。そんなメッセージが胸を打つ。

そういえばタイトルの「半世界」の意味は?結局は、自分の人生で知ってる事と知らないこと。という意味だと感じた。

ところで、稲垣吾郎主演なので、当然ゴローちゃんに頑張って欲しいなと期待していたのだが、長谷川博己と並ぶと演技が霞んでしまうなー。とそこは残念。