まりぃくりすてぃ

天然☆生活のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

天然☆生活(2018年製作の映画)
4.4
一言でいえば、キンピカ映画(笑)。

冒頭から、文部省唱歌?が有無を言わせず私たちを鷲づかむ。
つかみつづける。
左利きの夫婦がコ・ワ・イ。

ボン●を●●された時点で主人公は心を殺されてて、、ラスト10分は彼の臨死体験(新手の幽体離脱)ってことね。ヘン●ン直後には「それでいい。それしかないはず。イケーッ!」と沸騰したけど、やがて多少ガッカリ。いろいろスローすぎて。。。
しかし、だ。私たちは、日々強いられる闇(さまざまな理不尽・不如意・不景気)を何か聖なる夜明けへの伏線だと期待したりするけれど、社会はたいてい弱肉強食なまま一人一人にちっぽけな補償だけを選ばせて終わる(んだろうね)。
伏線未回収の人生だけど歩け、柔和に歩きだすんだ、例えばこんなふうに、、という“バッビーエンドまたはマッチーエンド”(←マッチ売りの少女)。ただし、弱者なりの反撃の図を刻印してくれるサービスはつく。

いずれにせよ、鑑賞後、おっさん川瀬の可愛らしさ以外に何も心に残らなかった。昭和黄金期をとうに失った諦めやすい日本だからこそ作れる、矮小で巧みで不合理で麗しいキラキラ偶像映画だ。いや、キンピカ(再笑)。


永山監督から川瀬陽太さん─亀─木村知貴さん、のつながりをたびたび目にする。