なかのく

天然☆生活のなかのくのレビュー・感想・評価

天然☆生活(2018年製作の映画)
4.0
2019 4月 鑑賞

不思議な映画だった。

真ん中あたりまでは、田舎で平和に暮らす主人公たち3人のおじさんの生活に、
都会から来た古民家カフェを開きたい一家が闖入してくる様子がメインになっている。
この一家、嫌だな〜笑笑
うちも田舎だったので、ごくたまに都会の方から来て人の生活にずけっと入ってくる人達に実際に会った。「田舎ですけど、プライベートゾーンですよ?」っていう気分なんだよな。。田舎には田舎の作法と人間関係がある。都会よりむしろずっと密、人が少ないから。

中盤あたりで川瀬さんが本家を出てからの展開は、もう"なんだこりゃ?"です笑
なんだこりゃすぎてめちゃくちゃ笑える笑
でも見終わった後ふと思うのは、映画って自由なんだよな〜ってこと。小さい枠にはめ込んでいたら映画じゃねぇ。

"不寛容な社会に対する怒り"が根底にありますよね、とアフタートークで渋川さんが話してた。
実際に、今の日本はすごく不寛容な社会になってる。海外に行った経験も少ないから日本にいる中で感じれることでだけど、事実不寛容だと思う。だって最近日本には特にアジアから観光客がたくさん来ていて仕事で関わる機会が多いけど、日本人と全然違うから。日本人の10人に9人は、もう余裕がない、疲れて疲れて周りに寛容になる余裕などない。海外から来てる人は10人に8人くらいは余裕がある。個人的な体感でしはあるけど、これは事実。
このままどんどん不寛容な社会が進んでいったらどんどんつまらない社会になってしまうんじゃないだろうか。。
せめてまずは、自分自身が多様性に対して寛容になろう。寛容になる努力をしよ。
なかのく

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