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ここは退屈迎えに来てのnhr703のレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
2.9
初日舞台挨拶付き鑑賞。

いやー、やってくれたよなあ。笑
原作好きだから監督聞いて心がざわざわしてたけど、まさに。今回は少女漫画じゃないから大丈夫かも、と少し期待はしていたのだがあっさり裏切られた。この人どんだけ原作レイプ続けるんだろう…。


元々映像化しにくい作品だとは思う。「椎名」をゆるーく取り巻くオムニバス物で、それぞれには繋がりのない話だから。改変必須だろうなあ、と思ってたけど意外と原作をそのまま繋ぎ合わせ…と思いきや重大なところをはしょったり変えたり。よりによってなぜそこを変える??


椎名は原作以上にクズだったし、みんなの中心にいた神様に愛されたキラキラ感もそんなに感じない。なにより、そんな椎名が落ちぶれて色を失い、結婚相談所で知り合った女に「つまんない男だけどもうこの人以外誰かと出会って関係を深めるのもしんどいからこのまま付き合い続けるか」と思われるところまでこそなのに、描いてない。


新保の叙述トリックも使えないにしろ、エピソード改変が微妙…。ここは繊細に取り扱ってほしかった。。


とはいえ、地方都市感は凄い出てた。4車線(6?)大通りの長く続く、脇にありとあらゆるチェーン店が大きな看板で並び、これまた駐車場もバカでかい。みんな車を使ってる。わかる。。
橋本愛と門脇麦の芝居も良かった。岸井ゆきのと内田理央もわかる感あったし、片山友希も柳ゆり菜も上手かった。絹子も絶妙。渡辺大和の芝居(女の心を持っている)もふとした雰囲気で滲み出てるほどうまかった!
橋本愛の制服姿もめちゃめちゃ美しくて眼福。(ただ、2004年ってもうルーズソックスは影を潜めていたのでは…)



そう、つまりキャストは良いのに監督の「これってエモいよね」という自己満を無駄に見させられたようなシーン多々。(この人は女優に1人歩きながら歌わせるのが好きなのか…?)ていうか原作読んでなかったら時代飛び飛びでまず理解できないと思う。とにかく原作は良いだけに残念だった。上映後の拍手もまばらだった気がする。


●舞台挨拶メモ
・橋本愛、美しい。立ち姿というか出で立ちが美しい。
・門脇麦が見たかったけど舞台公演のため欠席。残念……。
・渡辺大和、意外と花がある。冴えない役やってる印象だけどさすがバンドマン。
・成田凌目当ての女の子がたくさんいた。
・村上淳が映画館でいちばんよく見る有名人は橋本愛。それほど彼女は映画館に通ってるとのこと。
・しかし今は映画館に通いすぎて身体を痛めてる
・原作の山内先生の地元富山で撮影。山内先生はかなり美人!だし、結構前に出るキャラ。笑
・エキストラ出演してる山内先生はプールの水がかかるシーンで赤いブラを用意されていたことを激白(監督の趣味)
・成田凌と渡辺大和はスナックでカラオケ歌いまくった
・村上淳、衣装合わせで監督に「淳は自分でやれ」と言われる
・村上淳、最前列の成田凌ファンの女子の元へ歩いていき「ちょっとこのボード貸して、俺切られないようにするため」と凌ボードを奪い、そのまままさかのフォトセッション!!凄い、羨ましい…!笑
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