「ここは退屈迎えに来て」やっぱりこのタイトルにすごく惹かれた。橋本愛が好きなので、絶対に観ようと決めていた作品。彼女が詩的で素敵だと言っていたタイトルは本当にそうだと感じていて、何度聞いても、読んでも、素敵だと思った。
誰一人として「迎えに来て」なんて誰かに頼むような、訴えかけるような言葉を実際に言っている人はいないけれど、それぞれの登場人物からそう聞こえてくるような作品だった。
誰が言っているかじゃなくて、みんなその言葉をもっているけど、誰に、どこに伝えようとしているのかを考えたい作品だと思った。
色んな登場人物から自分と似ている部分を探す感覚が、橋本愛が出ているからか「桐島、部活やめるってよ」と似ているところがあるように感じた。
あと、昔の友達との嫌な空気感も似ているように思えた。
高校時代の一番の人気者、椎名君に会いに行く。それだけの事なのに、当時の回想を交えているからかすごくキラキラしていて、思い出と共に綺麗に描かれていた。
富山で撮影された風景は、私の周りの環境とは違うはずなのにどこか懐かしさを感じてしまうものばかりで、すごく良かった。
演出も決して派手な映画ではない。また、たくさんの台詞が出てくるような映画ではないからゆっくり時間が流れていくようで、前半こそ退屈に感じてしまう映画だったけれど、時々ハッとするような台詞が飛び込んできた。
黒猫チェルシーの渡辺大知は、やっぱり歌が上手い。静かな高校生を演じている分、無駄に歌が上手くてびっくりした。
それと、とにかく橋本愛が綺麗。今作は可愛いっていうより綺麗だった。
あと最近、一人で映画観るのに慣れてきた笑