エディ中野

ここは退屈迎えに来てのエディ中野のレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
4.3
人物や風景の撮り方が美しい作品。

それまでの狭い車内や部屋から自分の足で踏み出す広大な外へ、過去との決別のシーンが良かったです。

門脇麦も橋本愛も美しさの中にどこか陰のある雰囲気がたまらない。

東京を象徴するスカイツリーってこんなに美しかったのか、と思わせるラストが素晴らしいです。

登場人物が多いし、時系列もごちゃごちゃでなかなかに不親切な物語です。
閉塞感と孤独、決して来ることのない救いを求める若者たち。
そんな葛藤を、登場人物の横顔の美しさで全てを語ろうとする意欲作でした。