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ここは退屈迎えに来てのmのレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
3.7
憧れの東京、夢を追いかけて行く場所東京。実際行ってみたら別に普通だしそんな良いもんでもないよ、そう言えることさえ田舎者は羨ましく感じるのです。
サツキの気持ちも「私」の気持ちも痛いほどわかる。高校生の時めちゃくちゃ東京に出たかった。
でも、せっかくならこの映画の登場人物の中の東京像をもっと知りたかった。最後のシーンはすごく好きだった。

東京って住んだら本当にそんな良いもんじゃないし地元の良さに気づくけど、来なかったら一生自分の中の理想的な東京像に縛られて後悔し続けただろうとも思う。


そして音楽!
流れるいろんな音楽が最高。
車で聞く音楽ってなんであんなに最高なんだろうか。サンボマスターエモかった…
音楽が良いせいでその部分のセリフが入ってこない。。

茜色の夕日は10年以上前の曲にもかかわらず今でも歌われていて、志村正彦の名前がこうして今映画の中でも生き続けているというのはすごいことだと思う。

一人一人歌うシーンでなぜか曲の中の同じ部分が何回も出てきて、この曲を知らない人にはどう聞こえたか、せっかくの名曲だからせめて曲の流れ通りに歌わせられなかったのか、、とか思ったけど、フジファブリックが好きな自分としては映画の中でこの曲が聞けたのは嬉しかった。

すごく好きな感じの映画ではあったのに何かが足りない感も…
全体を通して「私」の心情がいまいち伝わってこなかったからな気がする。自分に置き換えて考えることはたくさんあったけど、だからこそ人物の気持ちまで補完する余裕はなかった。

紅甘ってなぜか何に出ててもあっ紅甘だ!って惹きつけられてしまう。
渡辺大知は見るたびに良いな〜〜と思う。歌のシーンもさすがだった。
あと岸井ゆきのはやっぱり一番かわいい。
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