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ここは退屈迎えに来てのnatsuのレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
3.3
地元に戻る、ってこんな感じか。20代後半…
ひと旗あげて戻ってきた、ってほどでもなく。戻ってきたら、似たような出戻りの先輩と一緒に仕事してて一番話も合ったりして。それももう、それを引きずってきたようないい歳のカメラマンで…。

別にディスっているわけではなく、こんな感じ、地方誌編集者あるあるじゃないかなあーと。

そんでもって、高校時代の友人たちと、気になっていたあの彼を探す旅?…っていう話。かな。

椎名くんって、高校生活最強説。いわゆる、ヒエラルキーのトップ。どこにいても目立つ存在。なんでも上手くいってて、人に囲まれて楽しそうで、他校からも一目置かれてる…みたいな。

卒業したって彼なら絶対上手くいってるはず!なんだけど。
現実は、あれれ…??

そんな存在いるかも。地方だと特に。地方に残っちゃうと、「落ちつく」ことがヨシとされちゃって。目立つ存在ほど、やりたいこととのギャップみたいなのが出てくるのかもしれない。そして、20代後半、ほんとに落ちつかないと…ってなってくる。悪い意味でも良い意味でも型にはまってしまう。大人にならなくちゃ、って腹を据えるというか、あきらめ、か。

あきらめ…泣
そう考えると、カメラマン、ムラジュンはどこかあきらめきれてないんだな。
どっちがよいのかはわからん。

地方の雰囲気どっぷり映画。
高校時代のことなんて、思い出にとどめておけばよいのにな、なんて思ってしまう映画。
せつない。

最後、椎名くんの妹。東京バンザイ。とりあえず、素敵な都会生活送ってほしい。
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