B

ここは退屈迎えに来てのBのレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
2.7
《最高のものを求める人は常に我が道を行く
人間は最高のものを決して共有しない
幸福になろうとする人はまず孤独であれ》

それぞれが口ずさむ“茜色の夕日”がグッとくる。
特に新保の歌うシーン。

この作品、田舎で過ごし都会に憧れたことのある人はみんな共感できるんじゃないかな。

過去を振り返りながらだらだらと流れる映像もまた良い。学生時代キラキラしていたあの子は今どうしているのかな。勝手に想像してドキドキしたり、変わり果てた姿に勝手にがっかりしたり。
思い出は美化されるもんだなぁ。

スカイツリーを眺めながら「超楽しい」と椎名の妹が放つラストシーン。都会に出るため、煩い家を出るため、勉強を頑張り努力でそれを掴み取った彼女はこの作中で一番の勝者かもしれない。でもそこでこれからどう過ごしていくかで全ては変わってくるんだよね。

どこで過ごすかでなくどう過ごすか。
それを意識すれば田舎でだって幸せを感じることは出来るはずなのにね。
B

B