み

ここは退屈迎えに来てのみのレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
3.6
田舎者によるコンプレックスの無い物ねだりの厨二病な若者たちの葛藤、前半は閉塞感のような感覚に嫌悪感すらかんじる。
都会に出ること自体が夢な若者には、見たいものだけしか見えず、良き思い出だけを美化して生きる。
「変わってないといいな」と想う人に名前すら覚えてもらえていない現実。これが人生の現実。学生時代って、なんであんな人すきになったんだか?って経験あるある。
田舎者でないとわからないリアリティーが多くみえる。

途中リタイヤしそうになったけど、ラストにかけて、現作者自体が体験した、現実が描かれているんだろうな。
中盤以降、登場人物の女の子それぞれが発する言動にひきこまれていった。結果、意外と見応えあるラスト。

ただ、今の情報やネットが発達した時代に生きる若者には少しわからない世界観かも。
ラストの一言の意味がわかるにはきっとあるていどの年齢がいるんだろうな。
わかりにくいようで、きちんとみたら、上手く絡み合う登場人物たちが巧妙にできている。
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