子供の時分にトランザムナンチャラとかキャノンボールに出てた胸毛とヒゲがメチャ濃い顔のオジサン程度にバート・レイノルズ知ってるクチだったので、挿入される作品は既視感ほぼゼロ。ここらに想い出があれば更に没入感が味わえるかと思うがそこ抜きにしても、終焉が視野に見え始めた往年の映画スターが隆盛と没落を経てたくさんの甘い想い出とけして無きものには出来ない後悔の渦巻く胸の内は50年程度の齢にも他人事じゃないほどかきむしられる。故郷巡りに付き添うややアタリの強い運転手リルの中でキャリアも何も興味ナシなジイさんがロードトリップの中で段々と同じ思いをシェアしていくリスペクトすべきかけがえのない相棒となっていく過程も暖かく気持ちいい。バート・レイノルズの遺作というメランコリーを抜きにしても沁みる作品