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TOURISMのtetsuのレビュー・感想・評価

TOURISM(2018年製作の映画)
3.6
大阪シネヌーヴォで行われた映画チア部大阪支部の先行上映会にて、かつて鑑賞。

神奈川県大和市に住むニーナとスー。
ペア旅行券を偶然当てたニーナは、二人でシンガポールに向かうことに。
しかし、ケータイを落としたニーナはスーとはぐれてしまい...。

魅力的な女性二人が海外旅行をする様子を写すだけで、ここまで映画になるのかというのが、自分の中では革命だった。(もちろん、そこには様々な映像技術、演出などがあるのだが...。)
恐れ多くもあるが、いつか自分も旅の記録を映画にしてみたいなぁと思った。

上映終了後、監督のトークショーに続き、映画チア部のメンバーや映画館関係者、監督との懇親会があった。
アラフォーの年を全く感じさせない監督は黒沢清監督の元で助監督を務めるなど、すさまじい経歴を持つにも関わらず、終始、そんな様子を感じさせないのが、逆に偉大だった。

そんな監督が「言うは易し 行うは難し」と言っていたことが衝撃的で、今年一年は、ずっと、その言葉を、僕自身も座右の銘にしていた。

また、監督との会話の中で「映画の中で政治的主張は避けられない*けれど、芸術であるべき」と言う持論を知り、納得した。
また、そんな話を聞くなかで、この監督は本気で映画で世界を変えようしているんだなぁ~と感じた。

*ちょうど、この頃、テアトル系で政党の広告が流れていたり、政治問題を大きく取り扱った『新聞記者』が公開されていた。
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