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クリシャのsahoのレビュー・感想・評価

クリシャ(2015年製作の映画)
3.7
“I had to leave to be a better human”

「ウェイブス」があまりに素晴らしかったので、監督のデビュー作を。
感謝祭に参加すべく、かつて捨てた家族の元に戻ってきたクリシャ。
目的はたった一つ、息子との和解。

監督自ら息子のトレイ役を演じて、母クリシャ役は監督の実際の叔母、さらに監督の母親もクリシャの妹役でがっつり出演(素人とは思えない演技力)。
そしてこの”クリシャ”のモデルは、実際に感謝祭に乱入してぶち壊し、その後オーバードースで亡くなった監督の叔母。
ここまでパーソナルな映画があっただろうか。

映画は終始不穏な音楽が流れ、クリシャがどんどん堕ちていく姿に胸がざわざわ。そして大きさが変化するスクリーンが拍車をかける。
怖い、怖いです。

74本目 / 2020
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