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ヘレディタリー/継承のkingyohimeのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

母親をなくしたばかりのドールハウス作家の女性。
彼女は夫と二人の子供との4人暮らし。
母親が亡くなって以後、彼女は亡くなったはずの母親の存在を感じたり、母親が何らかのスピリチュアルな教えに傾倒していた事を知ったりする。
その後、母親の墓が暴かれて遺体が消えたり、一人娘が不幸な事故で亡くなるという出来事が起きる。
傷心の主人公は一人の女性に声をかけられる。
彼女は親しい人を亡くした人たちの集いで主人公の女性を見かけて心配して声をかけたと言う。
やがて、彼女に交霊術を教わった主人公は家で娘の魂を呼び出す儀式を行い、その儀式の後、息子に怪異な物が襲いかかるようになる。

交霊術の前あたりまでが面白かった。
丁寧に作られてると感じたし、この作品は何が言いたいんだろう?と考えながら見ていた。
夫婦の子供にしては長男だけ何となく違和感があって、もしや・・・と深読みしてみたり・・・。
その割に結末はやっつけ感があったし、それがオチか・・・と思った。
多分、この作品は私では気づかない深い部分とか細かい伏線があるんじゃないかと思う。
ちょっとスッキリしないので、また映画に詳しい人のネタバレレビューでも見ようかな・・・と思う。

映像・・・特に霊の見せ方が秀逸だった。
ありきたりな手法でなく、上品かつ、恐さがじわじわくるような感じで見せていた。
この作品は「ミッドサマー」が中々良かったので、同じ監督の作品を見てみようという感じで観た映画だったけど、何となく「ミッドサマー」を彷彿とさせるような映像があった。

観ていて思ったのは、亡くなった祖母、主人公の母親、娘と女性三人が不気味だということ。
容姿もどことなくバケモノっぽい感じ(申し訳ないけど)があったし、祖母は写真となくなってる姿だけなのに、「何かこの人嫌な感じ・・・」というのがある。
夫は餓死(!)、長男は自殺、母親はカルト的な集団にのめりこんで、その娘である主人公は夢遊病の気がある。
本当かどうか分からないけど、精神疾患は遺伝すると聞いた事あるし、そうでなくてもその系統の人に囲まれていたらおかしくなりそうだと思う。
主人公のダンナはまともそうなのに何でこの女性と結婚したのかとか、長男はよくあの歳まで健全に育ったな・・・と思った。
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