みゆう

ヘレディタリー/継承のみゆうのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

これはかなり自分好みだった。ミッドサマーよりこっちの方が好き。やっぱ幽霊系の方が良いな〜。グロさはミッドサマーの方が多い気がするけど、こっちもそこそこグロい。

最初にチャーリーの首がなくなって、道端でアリだらけになってるのは、ビジュアル的に怖い。虫はダメだ。お兄ちゃんが妹を結果殺す形になるってのが精神的にくる上に、首をそのまま落としていくっていうのもヤバい。ピーターの心情考えたらかなりのトラウマものだよね。

あと、ラストでピーターが目覚めてからの怒涛の展開がやっぱり一番怖かった。消し炭になったお父さん見つけたあとの、お母さんが暗がりから追いかけてくるところとか、屋根裏に逃げてから、扉が天井にあるのにそこにお母さんがめちゃくちゃ頭打ちつけるところとか、屋根裏の天井に浮いて綱で自分の首をギコギコやってるところとかほんと怖かった。欲を言うなら、お母さんにはあのまま綱で自分の首を落として欲しかった。そしたらもっと怖かった。

お母さん役の人の演技が鬼気迫る感じでめちゃくちゃ良かった。顔が変わるもんね。ヒステリックになってるところは、ほんと顔つきが変わるし、あそこは死んだおばあちゃんが乗り移ってるのかなって感じ。

ラストの解釈は、多分、もともと秘密結社じゃないけど、おばあちゃんがカルトの一員で、その中でも王妃の立場だから一番偉い身分で、おばあちゃん子だったチャーリーが、教えというか何かを受け継いだんだろうね。あの光が死後のチャーリーの姿で、2階からピーターが落ちた後に乗り移ってるしね。舌を鳴らすとこもあるし。悪魔の王であるペイモンを召喚するために、ピーター(男の肉体)が必要で、そのためにジェーンは近づいてて。儀式が無事に成功して終わるとかほんと救われない。あのラスト良い。

カメラワークも好き。アニーのミニチュア作成にかけて、家の中の描写はミニチュアみたいに家の横側から撮ってるの良い。部屋を移動するときも画が切れないしスムーズで。後、逆さまから通常の画になるところとかも疾走感あってよかった。

ラストの怒涛の怖さはほんと秀逸。ピーターほんとかわいそう。

あ、面白かったのは、屋根裏に逃げる前に天井にアニーがへばりついてるところ。へばりつき方がウケる。
みゆう

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