みりお

ヘレディタリー/継承のみりおのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.8
ずっと避けてきた作品だけど、胸糞への恐怖より興味が勝って、いよいよ鑑賞😂
遊びに来てた友だちが「あ、これ観たかったやつ!」と言うので、「2人なら笑い飛ばせるか!」と思い切りました👍
思い切った結果、とても面白かったけど、でもやはり鑑賞後に残るのは、喪失感と脱力感かな。

『ミッドサマー』でも強く強く感じましたが、アリ・アスター監督の、この相反する2つの感情はなに?
家族への強い憧れと、でもそれを上回るほどの血縁への嫌悪感…
互いを深く思いやる絆を求めているのに、それが無惨にも裏切られ、"血縁"に否応なしに流されていく様は、観ていて本当に胸糞悪い。

本作で描かれる母親アニーも、娘チャーリーも、一見カルトに呑み込まれた当事者として描かれるから、観終えた直後はひたすら父親のリチャードと、息子のピーターに同情してしまう。
でも実は2人も、「良い◯◯でいなきゃ」という強迫観念に呑み込まれた被害者なんだよね。
"良い母""良い娘"という固定観念に取り憑かれ、ありのままの自分や家族を愛せなかったアニーにもチャーリーにも、悲しみを覚えました😢


【ストーリー】

ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。
娘のアニー(トニ・コレット)は、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。
だがグラハム家では徐々に、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こり始める、


【キャスト・スタッフ】

*監督:アリ・アスター

『ミッドサマー』でみりぺでぃあ記載済。


*アニー:トニ・コレット

『シックス・センス』でみりぺでぃあ記載済。


*スティーブ:ガブリエル・バーン

アイルランド出身🇮🇪
30代まで教師をしていたという異色のキャリアのガブリエルさん👀
教師をしていたときに校内で舞台に立つ機会があり、俳優を志すようになり、29歳から教師をしながら劇団に所属し、その後俳優活動に専念するために退職したそうです✨
舞台で活動をしていた頃、『エクスカリバー』のジョン・ブアマンに見出され、1981年の『エクスカリバー』で映画デビュー🌟
主な出演作は『父の祈りを』『若草物語』『ユージュアル・サスペクツ』など。


*ピーター:アレックス・ウルフ

『OLD』でみりぺでぃあ記載済。
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