Yuuki

ヘレディタリー/継承のYuukiのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
5.0
母エレンを亡くしたグラハム家のアニー。夫スティーブン、高校生の息子ピーター、そして自閉症気味な娘チャーリーの4人でエレンの喪失を乗り越えようとするが、次から次へと不幸なことが起こり、マトモな家族が修復不可能なほど狂気に叩き落とされていく…!この家族に何が待ち構えているの…?な話

こちらも試写会にて。あの〜すいません、今まで見てきた全てのホラー映画の中で、暫定1位と言わざるを得ないほど怖かったです…。目を背けることすら出来ない完全なる悪夢が2時間繰り広げられて、疲れすぎた…喉もカラカラになった…お水をちょうだい、だれか…

ホラーにありがちなビックリ音を一切使わずにここまで怖がらせ震え上がらせてくれる恐怖演出は最早アッパレとしか言いようがないし、むしろ静謐感すら感じられる画作りが不安感を掻き立てられる…。さらに、キューブリックを感じさせる遠目からの室内の構図や、アニーのアトリエにある家族の出来事を模したミニチュア造形作品群、不穏すぎる旋律などなど、あらゆる細部にスキの無いこだわりを感じました。監督のアリ・アスターはこれがデビュー作らしく、一体どれほどの天才なんだ…

そしてあらゆる箇所に張り巡らせた伏線を大胆に回収して突き進む驚天動地の結末を含めて、この映画のことは当分忘れることはできないでしょう…一つ一つの画を思い出すだけで不気味過ぎて怖い…

何も言ってないのによくここまでダラダラ書けるなって感じですが、無粋なネタバレを避けて書くにはこれしかない…!予備知識を入れずにただただ見て欲しいし、ほかの低い評価のレビューも読まずに(何ならネタバレも隠さず書かれてるものもあるし)、「やばい」という情報一つとお水を携えて、グラハム家に降りかかる不幸過ぎる運命を見届けましょう。11/30公開!

\コッ/

【12/1追記】
張り切って2回目見に行ったけど、やはり怖すぎる…今回は話の筋は見えていたこともあって、じっくりと伏線を確認することができ、改めてその緻密な構成に感心しました。本当に怖いよ〜〜〜
Yuuki

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