えむえすぷらす

ヘレディタリー/継承のえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
5.0
脚本と撮影、編集と俳優演技の力で成り立っている。最後にどうなるのかを想像しながら見ていたが「継承」は単純に想像してしまうものとはズレていき観客の想像するような決着はせず驚天動地の世界へ出てしまう。

本作は神話の始まりを見せたものだと思う。妹のエグ味のある行動は意味があった。そしてその事が波を起こして余波が侵食していく。

欧米ホラーは理に落ちる傾向を感じる。本作も例外ではなく既存神話か既存宗教関係から借りモノの言葉が多い。そしてその事が理に落ちる結果を招いている。この点だけちょっと物足りなさはあるがここまで安易なビックリ箱に頼らず演出やカメラ、照明と音楽で見事なホラー演出をやってのけた事には拍手を送りたい。