このレビューはネタバレを含みます
いやお前が燃えるんかーい。
世代を渡って仕組まれた悪魔の企みも怖いが、それに易々とのせられていってしまう人の弱さも怖いよね的な、物陰から飛び出してくるようなショック演出ばかりの力技とは違った、恐ろしさじんわり系ホラーだったなあと。
似たような話は過去にいくつも作られているけど、いかんせん映像による語りが素晴らしいので新鮮に見ることができた。
ただ、この作品のせいではまったくないのだけれども、音の繊細さも大事な話なので劇場鑑賞がマストなのに、持ち込みビニールがさがさ婆や場面構わずポップコーンくちゃくちゃ坊主といった妖怪が1体でも劇場に紛れ込んでいると、どこまでが劇中の音演出なのか選り分けるのに集中力が使われてしまったり、ときには苦笑させられることでサスペンスが成立しなくなってしまったりするので、運悪くそういう回に当たってしまったらもうそれは再見するための機会なのだと割り切って別日に見直した方がいいかもだし、そうする。むむむ。
それにしてもここ二、三年の間に高速土下座ノックで額を血まみれにしてでもたたえなければならない王が増えすぎて、しゃぶハラされた男性ではないが顔面が保たない。