KUJIRA

ヘレディタリー/継承のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品が駄作なのか、私のホラー耐性がMAXなのか。はたまた理解出来てないだけ?

首切断2回あるが怖いのでは無く気持ち悪いだけ。あ ハトも入れると3回か。

終盤に至るまで、怖い描写は皆無と言って良い。怖くなりそうで何も起きないパターンが続く。ホラーを観に行って、最後までお預けを喰らうのは苦痛。退屈だった。ビックリさせて来る演出はほとんど無く、ジワジワ路線なのは好印象。だが、ジワジワ来ない。
終始、伏線らしき物が垂れ流されているが、説明が無い為、何を言いたいのか分からない。

お婆ちゃんが死んだ事、妹が死んだ事は偶然か必然か。八王の1人ペイモンとは?男の体が必要と言いながら、お婆ちゃんが先だから女性でも良いのでは。お兄ちゃんを死に追い込んで、死んだ妹の魂が入ると完了なのか。じゃあ元から妹はペイモンと言う事か。お兄ちゃんを殺すなら、さっさと殺せば良いのに、やたら回りくどい。
終盤、母親が壁に張り付いてたり、暴れたりするが、どう言う状態なのか不明。
ノートを燃やすと母親も燃える。でも、次やったら父親が燃えた。読めたけど、どう言う理屈なのか。ノートがそんなに重要なアイテムだと言う描写は無かった。

終始説明不足で得体の知れない恐怖を演出しておきながら、結局ありきたりな悪魔オチ。

キャラクターも酷い。子供と距離を置く描写しか無いのに、娘が死んだら号泣、息子を愛してるとか説得力を持たず。神経質な面と気が強い側面が、1人の人間としての一貫性を欠く。解離性障害って言いたいのか。
ワンダーっぽい顔の妹は、その容姿に誰も触れない不自然さ。特に兄のパーティーに同伴する件では、1人ぐらい何かしらのリアクションをする物ではないか。
冒頭でナッツアレルギーが示された妹に対して、何が入っているか分からないケーキを無責任に勧める兄。案の定、アレルギー症状が出て、慌てて病院へ。その途中で事故を起こして妹死亡。直後の涙を流すシーンから、家に帰ってそのまま寝る流れが理解不能。救急も警察も、親にも言わず、かと言って遺体を隠したりもしない。その後で、警察が動いたり、クラスの子がイジったりもしない。そんな事あるだろうか。

どいつもこいつも全く感情移入出来ず、死んでも可愛そうとは思わないし、ピンチになってもヒヤヒヤしない。
唯一、父親だけは常識的で良心的。安定のガブリエル バーン。
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