ジャッキーケン

へレディタリー/継承のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

へレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.4
今年のベストホラーは「クワイエットプレイス」で決まりなのですが本作の怖さは別のホラー映画に例えようとしても型にはまらず比較しようにもできない怖さ。
予告編を見るからに「キャリー」とかそういう類のホラーを連想させましたが前半の前半で見事に裏切られる。そこからはスピリチュアルな怖さに映画は支配されていく
「今なんか映ったよね?」っていう映っちゃいけないものが映る瞬間的な怖さを脳内に刷り込まれていく
霊的怖さ、悪魔的な怖さがメインで物理的な怖さを抜きにしあらゆるジャンルホラーに姿を変えていくこの映画はまるでホラー映画の系譜そのものを辿っているようだった

キャストは見るからに不思議ちゃんなミリーシャピロちゃんと母親トニコレットのホラー偏差値の高いルックスが映画をリードしていく。明らかにこの後やばい展開が起こりますよオーラ全開のこの二人の雰囲気は「シャイニング」のジャックニコルソンとシェリーデュヴァルのキャストの面でホラー展開を助長するロジックに近年のCGを使った恐怖演出なしでもここまで怖がらせることができると思いました。
2018年のホラークイーンはこのお二方で決まり。

なにかを継承してしまったピーターがひたすら散々な目に合う取り憑かれホラーとしても派手な演出なしで母親の夢遊病、チャーリーの「コッ!」と鳴る音、積みに積んでの授業中に完全におかしくなるあのシーンは最高に怖かった。この映画の特に印象的な場面です。

ダーレンアロノフスキーの「マザー!」のように全てが斜め上をいくどんでん返し!
サムライミ映画はどんちゃん騒ぎなホラーに対してこの映画は限りなく静を貫くホラー映画。厭な映画ではあるけど雰囲気、次世代ホラークイーン親子による顔面ロジック、スピリチュアルで悪魔的な怖さは癖になる。最近のホラー映画でこれと同じような映画を見たことがないから新鮮でした。
見た後は何かしら頭に引っかかるホラー映画です!