スピカA

ヘレディタリー/継承のスピカAのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

これは禍々しい福音の物語です。そして精神的DVです。
家長であった母の遺した言葉「失ったものに絶望しないで 最後に価値が分かる」が全てを表していました。
グラハム家の犠牲によりペイモンは肉体を得て三位一体を拒絶するしかない人々に祝福をもたらしたのです。悪魔信者筆頭の母にとってペイモンの受肉はなにを犠牲にしても成し遂げなければならなかったことなのでしょう。遺された「どうか恨まないで」という言葉に母の家族への情を感じました。家族からしたら迷惑どころの話ではないが、、、
グラハム家をミニチュアのように弄ぶ悪魔とその信者はおぞましく邪悪ですが最後のシーンはとても神聖でした。
まあ散々気持ち悪くて怖いものを見せられた後唐突に神々しくて穏やかな雰囲気を叩きつけられてその落差と衝撃を愛だと勘違いするDV被害者の気持ちに近いような気もしますが、、、