キミシマユウキ

ヘレディタリー/継承のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.9
ミニチュア模型アーティストのアニーの家では母エレンの死によって娘のチャーリーと関係が気まずくなっていたが……

サンダンス映画祭で
「21世紀最高のホラー映画」
と大絶賛された2018年のアメリカのホラー映画。
いろんなところで「怖すぎ」と評判だったので鑑賞。


「あなたを産みたくなかった」


こえええぇぇぇぇぇぇええ!!!
映画館でビックビクしながら見たのは久しぶりでございます。
小細工なしの超王道なホラー映画が2018年に爆誕!
何がすごいか語りつくしたいところではあるが、
ホラーかつミステリー要素も強めなのでストーリーは控えておこう!
洋画特有の突然驚かす系ドキドキ仕掛けも悪くないが、
物語進行に合わせてじわじわと迫ってくる強大な”何か”に対する恐怖の煽り方が素晴らしい!
更に不快な舌打ちや不気味なBGMを使った音楽効果も良し、
光や影をうまく使った映像表現も良し、
これで長編デビューの新作ってのはちょっと出来すぎじゃないか!?

主演のトニコレットがすごい!
『シャイニング』のママを超える表現力と顔芸を見事に披露!
一番印象に残るであろうシーンで絶叫してから一瞬で冷静な顔になる切り替え技はワンテイクで撮ったという伝説まで!!
そして長女役のミリーシャビロちゃんがえげつなくやばい!!!!
まだ幼さの残る少女にこんなこと言うのは申し訳ないが、
顔が怖すぎるwwww
特殊メイクしてなくてあの不気味な印象を残せるのは一種の才能だろう(笑)
あとは『ユージュアルサスペクツ』のガブリエルバーンがめちゃくちゃ優しいお父さんなのと、
新作『ジュマンジ』のオタク高校生アレックスウルフが災難な長男を演じていた。

とにかくここ最近みたなかでは断トツの恐ろしさを誇るホラー映画。
ホラー映画マニアたちで集まって暗い部屋の中で考察がしたいですな…(笑)

ホラー映画好き、トニコレット顔芸が見たい方、最近ホラーが慣れてビビれてないという方にはオススメの作品