怖かった。怖かったけどちょっとハードルあげすぎた感はあったかな。
音でおどかすとか、いきなりバーン！みたいな怖さじゃないのに、全編に渡りジトーっと嫌な感じがするのはなかなか新鮮だった。そしてなによりトニ・コレットの顔！これに尽きる！これを見るためだけに映画館行ってもいいくらい！ただ観客をビビらすためだけというよりは、真の恐怖を目の当たりにした時に出るリアルな表情に感じて、素晴らしかった。あるシーンの声だけの悲鳴というか慟哭は、顔こそ出なくともめちゃめちゃ恐ろしかった。
印象的だったのは、家族の食卓シーンかな。これまたトニ・コレットの狂気が光るこの映画で最も恐ろしいシーンだった。このシーンを筆頭に、一番近い存在であるはずの家族に否定されて、信じられなくなるのって、わりとこの世で最大級の恐怖な気がする。
正直、事の顛末に関してはお口ポカーン状態というか、一体どう解釈すればいいのかわからなかったし、いろんな人の解釈観た後でもよくわからないのが本音。たしかにめちゃめちゃ不気味ではあったけどさ。落とし所はもうちょい他にほしかったかな。家庭内の不和とか、家族間の嫌な部分をもっと見たかった。とりあえず帰り道、ずっと舌を鳴らしながら帰りました。
コッ/
