ShotaOkumura

ヘレディタリー/継承のShotaOkumuraのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.0
いや、怖すぎだろ…笑
が率直な感想です。むしろそれ以外出てこない。悪夢そのものです。
ホラーって一口に言っても色々ありますよね、例えばJホラーは恐ろしいストーリーの背景に悲しさや切なさがあるし、ホラーの達人ジェームズ・ワン監督の映画は家族の絆とか悪に立ち向かっていくワクワク感みたいなものも混ぜ込まれてる。
けどこの映画には“恐怖”しかありません。
とくに前半のかっ飛ばしかたは尋常じゃない。鑑賞者の精神をえぐってきます。

作品全体を通して、精神が狂っていく感覚がこれでもかと演出されていて、幻覚なのかなんなのか、一体誰が狂ってるのか、それとも全て現実なのか、次に何が起こるかわからない不安と恐怖を延々掻き立ててきます。
個人的には後半で少し失速したかな、というか色々と種を蒔きすぎて微妙に置いてかれた感があったけれど、それもラストまでの数分で急速に巻き返してくれました。
ラストには怖さも飛び越えて無心になりました。もはや、何て映画作ってくれとんねん…という怒りすら込み上げてきました。

まあまだ若干納得できてない部分もあるけど、ここまで振り切ったホラーって日本では制作できないでしょうね。役者の演技とかヤバイもん。
とにかく観たい方は、心して観てください…。
ShotaOkumura

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