もやし

ヘレディタリー/継承のもやしのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.5
連投すみません。

今日の精神状態の悪さと見事に合致して、途中で止めるつもりだったのに引き込まれて見てしまいました。


ホラー映画の話題作。



解離性人格障害の母が自宅介護の末亡くなった。
最後まで理解できない人で、娘である主人公は母の死を前にしても涙一つ流れないのであった。

ふと考えてみれば、自分以外の家族は皆精神病患者であり、皆ろくな人生じゃなかった。

そんな中、息子がある事件を起こしてしまい、それを期に家族はどんどん追い詰められていき…



肝心なシーンを見せないのかと思ったらいきなりドーンと出てきてビビった…
グロすぎ… これでPG12って…



主人公一家はインテリ臭漂う感じで、それがとても嫌な効果になっている。
皆表面的には物分かりがいいんだけど、本質的には…という感じがとてもわかる。
地獄のような家庭環境は自分も結構経験してきたことで、このどうしようもない感じがとてもしっくり来る…笑



何より怖かったのが主人公の娘だなあ個人的には。
主人公の母から溺愛されてたというだけあって、幼いのにかなりヤバい雰囲気を放っている。
顔が奇形?ではないんだけど、すごく奇妙な顔をしてて、よくこんな子役さん見つけてきたなと正直思った。




家族の人間関係の絶望から、降霊術から、悪魔まで。とんでもない話になっていく。
あまりの未知さに最後まで夢中で見てしまったけど、振り返ってみれば結局どういう話だったんだ?となる。いや厳密にはどういう話だったのかはわかるけど、話に一貫性は全くなかったなと思う。
面白かったけど、面白くなかった。
21世紀最高のホラー映画とまで言われてたから少々構えすぎたかな。



でもほんとこの家庭の絶望感が味わえただけでも、夢中で見れただけでも良かった。

やっぱり酷い現実を前にしてるときは酷い映画、ですね…笑
もやし

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