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アンセイン ~狂気の真実~のJIZEのレビュー・感想・評価

1.5
鬼才ソダーバーグ監督の全編IPhoneで撮影したストーカー被害の題材という名目で期待して観たが悪い意味で全部が散らかり放題。まず魅せ方が陳腐で主人公以外におけるキャラに一切感情移入ができなかったなあという印象。それこそ前半でクレア・フォイ演じるソーヤーが病棟にほぼ隔離され右往左往する様は普通の脱出系の展開だったんだがそれ以降の変人たちが運営するあれやこれやの妙な破天荒ぶりが単に何でそうなるの…の連打で気持ち悪すぎた。

例えば100歩譲って実は〇〇でした…というひっくり返すような意外さも然程ないため観ててこっちがくらくらさせられる。主人公の善人たる母親がああなる顛末や同じ病棟の仲間が特に親しいあの黒人の扱いなど部分部分では実と虚が折り重なり傑作に成り得た予感もしたがそれらが巧妙に連結し合う事もないため微妙でした。マット・デイモンが刑事役で出演してるので持ち上げれる美点はそこ1点に思える。暇でもお勧めできない作品と出会ってしまった…
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