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究極のハピネスを求めてのデイのレビュー・感想・評価

究極のハピネスを求めて(2017年製作の映画)
4.3
ドキュメンタリー映画ですが、「365日のシンプルライフ」みたいな"身近感"みたいなのは無かった分、共感はしづらいですが、
でも、テレビの旅番組を観てるようで面白かったです☆

ドイツ人のふたり。
彼フェリックスはイケメンだし、
彼女のセリマ・モーグリは本当に本当に可愛いし
もう、そこで反則だわー。とか思ってしまいました(^_^;)。

元々、自転車で世界22カ国をひとりで旅をして来たフェリックスが
モーグリと出会い、ワンコと三人で今度はバスで長い長い旅をすることに。

その様子を映したドキュメンタリー。

ドイツからニューヨークに渡り、古いスクールバスを買い取り、いちから手作りで、座席とか取っ払って、オシャレで見事なキャンピングカーに作りあげたのはお見事☆
もう、キッチンもベッドもシャワーもトイレも付いているし、内装もオシャレ☆

バスを改造するのに3ヶ月掛かってしまい、アメリカのビザが切れるまでギリギリになってしまうって…。
そんなにバスの改造に掛かったんだーぁ。(°_°)!!

まず、カナダに入りアラスカを目指す。
ひたすら続く山々と木々と川と湖の景色。
観てる私もちょっと飽きる(^_^;)…。

アラスカに入るのにアメリカに再入国しなくちゃいけないのだけれど、そこで入国が認められず何週間も足止めをくらったり…。

ずっと山々の景色から、アメリカの西海岸の海が見えて来た時には私のテンションも上がりましたよ?☆

バスの運転はフェリックス。
料理担当はモーグリ。
モーグリの作る料理がまた美味しそうだったなー。

そして、やっぱりグランドキャニオンの景色は圧倒されました☆
地球すげー!!って。

でも、カナダの大自然より、アメリカ西海岸の海やアメリカの砂漠やグランドキャニオンの壮大な景色よりも…
何よりメキシコが良かったなー。

フェリックスもモーグリもメキシコがお気に入り☆
家々がカラフルでとにかく可愛い。
余談になるけれど、写真家の蜷川実花さんが「アナザースカイ」という番組でメキシコに行った時を思い出したなーぁ。

メキシコって麻薬とか怖いイメージあるけれど…
フェリックスとモーグリがメキシコの大富豪の家に親切で誘われて…そこが麻薬王の家でした☆っていうのが後で分かって興奮するフェリックス☆
すげー!!麻薬王のおうちにお世話になったぜ☆みたいな?

広場で演奏するマリアッチのラテン音楽の響き。
人々の温かさ。
ケバブやタコスも美味しそうだったなー。

「シェフ三ツ星フードトラック始めました」の世界に何だか似てる。
キューバとか…いっしょくたにしてはいけないけれど、中南米の雰囲気が♪

そして、メキシコ カンクンの海は本当に本当に綺麗☆


モーグリはシンガーソングライターでもあって、映画の中でずっと流れるモーグリの歌声が透明で、また素敵だった☆




以下、長いですm(_ _)m


で!!本当は冒頭に言いたかったけれど、ワンコ(ボーダーコリーかな?)のルディがとにかく可哀想でならなかった(T_T)。

二人は…特にモーグリはルディをとても愛していたし、きちんと病院にも連れて行っていたけれど…。

ルディはカナダで関節を痛め、動物病院に入院して手術。
その後、手術間もないルディを心無いアメリカ人入国審査員により、気温30度の中に放置され、熱中症に(T_T)。

モーグリもとても怒っていて、アメリカ人嫌いー!!って言ってしまうほど。

うちのワンコ、去年5月に熱中症で入院したから、ルディの苦しそうにしてる様子は観ていてつらかった(T_T)。

そして、グランドキャニオン近くの砂漠の地を散歩させてて、再びルディは熱中症に。
何してるのー!!おいおい…(-_-:)。

そして、ルディはメキシコで感染症やストレスで病気に…。

ここでふたりはドイツへの帰国を決意したのです!!

本当はチリまで目指す予定だったけれど、「三人が幸せじゃないと"究極のハピネス"にはならないから」
という決断はとても良かったと思います。

クリスマスのドイツに戻った三人。
ルディのおうちに帰った時の喜びようったら(>_<)!!
"ばぁば、じぃじ、ボク帰って来たんだよー!!"って。
まだ、ほんの小さな赤ちゃんだったルディ。
ママも「ルディ、大きくなったわねー。」って(^-^)♪

私は三半規管がイカれているから、乗り物酔いも激しいのですが、
道が悪くてバスがボヨンボヨン跳ねているシーンを観てて、私まで酔いそうに(^_^;)…。

こりゃ、ワンコにとってはもっともっと激しい揺れだったのだろうし、暑さやらもあって体調壊してしまいますよねー(T_T)。

最後に字幕で
「ルディには耐え難い想いをさせてしまったけれど、今は穏やかな生活をしています。」(私翻訳)と出たのも安心しました。


やはり、心に余裕があるから、旅に出たいと思うのだろうし、帰る場所があるから、出たいと思うのだろうなー、と思いました。

退屈な日常から抜け出すのに、こんな旅に出るのはとても大変だし、なかなか実現は難しいですよね☆

私は大自然とかより、街が好きだなーぁ。私のことはどうでも良いけど(^_^;)。
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