のんchan

無実の投獄ののんchanのレビュー・感想・評価

無実の投獄(2017年製作の映画)
4.1
【冤罪】あってはならない無実の罪‼️
この言葉を聞くだけで胸が痛む。
数え切れないほど冤罪を扱った作品を観てきたけど、事実を知れる機会があればちゃんと目を向けてしっかり観たい。
これもAmazon Prime Original、良い作品ほんと多いです💫

1980年、NYでの事実。
全くの濡れ衣、無実の罪で有罪判決を下され21年も投獄されていたコリン・ワーナーさんのノンフィクション。
しかし、この主人公だけでなく、現在、アメリカの受刑者数は240万人、その内12万人は無実と推定されるらしい。(とりわけ、有色人種の男性が多いのかな?)


銃殺した犯人として18歳のコリンは捕まる。何が何だか訳の分からない内に、警察がとにかく黒人なら誰でもいい❗️という感じで犯人にさせられる。証拠は何もなく、警察に脅かされて目撃していない黒人の少年が嘘の証言をする。陪審員も深く考えずに簡単に有罪にしてしまう😨
この話を観ていると、お金があって優秀な弁護士さえ居ればどうにかなった話だったようにも思えてならなかったけど...とにかく理不尽過ぎる。

コリンの悲痛感を簡単に想像出来る訳もないけど、そういう状態ではまず身体よりも精神が持たなくなる。発狂して正気でいられなくなりそう。
コリンは毎朝《監房じゃありませんように》と目を覚ます😢

本人はどーすることも出来ない。21年掛かったけれど無罪放免となったのは、無罪のコリンを信じ切って心底応援してくれた親友カールがいたから‼️そして獄中婚をした幼馴染の妻の支えがあったから❣️

カールは妻子がいる家庭持ち。時間があればコリンの為に調査したり、上告の為の資金を集めたり奮闘してくれる。あまりにも真剣になり、一時奥さんから愛想を尽かされ別居にまでなっている。それでも何とかしたいという熱意で行動して、結局は人に頼らず、自分で真犯人を見つけ出す執念‼️本当に涙無くして観られない。多分彼がいなければもっと長く入っていただろうし、いや一生出れなかったかも...
カールはこう答えている。
「自分がやめたらコリンは孤立無援だ。自分しかいない。それにコリンの試練のおかげで、僕はより良い人間になれた。」😭

18歳から39歳という人生の一番良い時間を不当に奪われたコリン。出所した時のインタビューで「誰も恨んでいない。これから力強く人生を歩み出したい。」神様か?
後日談を調べたら、警察関係者の誰も責任を問われることもなく和解金は取れず。市からは2億相当の和解金を取れたが、訴訟費用や債務返済に使って終わりだそうです...何ともやるせない....

原作本を読みたくなりした。低予算でしょうに、感動を呼ぶ素晴らしい作品でした🌟
フォロワーさん達、誰も観ていないな〜
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