Longsleeper

幸福な食卓のLongsleeperのレビュー・感想・評価

幸福な食卓(2006年製作の映画)
4.2
北乃きいがめちゃくちゃ可愛い。
制服萌えの意味を今まで正しく理解していなかった。
大浦くんとの間の甘酸っぱさが尋常じゃない破壊力。
そこはかとなく不安定なお父さん、葛藤を抱える兄、お母さんとのさりげない絆、どれをとっても危うく温かい。
友達や恋人は何とかなるけど、家族は一つしかないって言うのが、本当にその通りだと思った。
その家族に心底帰りたいと思えるのはとても幸せなことで、だからたとえ一周二周廻り道をしても、一緒にいられて嬉しいと思えたらそれで良いんだと思う。
個人的には、社会人歴をまあまあ積んでも、二十代、大学生、高校生くらいまでは描ける気がするけど、中学生の頃まで遡ってリアルな描写ができる人はかなり稀有な気がする。
だから、十代の頃の「いつまで間違わずに生きてられるだろう」という切迫感を思い出させたなおちゃんの姿にはっとした。
坂道で山並みを背景に大浦くんと会話するところ、佐和子が靴を足で避けるところ、山並みを背景に堤防の上の桜並木、ラストの坂道の桜吹雪の映像が好き。
長野の坂道と盆地をフルに活用した映画。
空気の澄んだ感じが伝わってくるようで、そりゃ諏訪精機もものづくりしますわ…と思った。